CRM Analytics

顧客流動性

顧客流動性

顧客ID付きPOSデータを見た場合、ユニークな顧客数の推移を分析することが可能となります。
稼働顧客数の変化の内訳として、新規会員・離反会員がいることが考えられます。
例として、以下の場合について考えてみます。

店舗Aの年間顧客流動性(単位:名)

前年度
顧客数
本年度
顧客数
継続 離反 流入
顧客数 継続率 顧客数 離反率 顧客数 流入率
30,000 32,000 22,000 73.3% 8,000 26.7% 10,000 31.3%

この店舗の場合、前年度に30,000名であったお客様が、本年度では32,000名となっています。
2,000名顧客数が増加したことになります。この内訳を継続・離反・流入として考えることができます。
流入顧客が10,000名おり、離反顧客が8,000名いますので、増加した顧客は2,000名となります。
継続顧客22,000名は、前年度顧客数-離反顧客数 もしくは、本年度顧客数-流入顧客数 として
計算することができます。(下図参照)

一般的には、住所移転などのため離反客となる方が年間5%~10%ほどはいると考えられています。
また都市部にある店舗では流動性が高く、地方や郊外では流動性が比較的低くなる傾向があります。
流動性が低いほど顧客の固定化が進んでおり、囲い込みができていると言えますが、
反面、新規顧客の取込ができていない可能性もあります。